2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

■平成二十六年八月三十一日の掌編

自由研究のタイトルは「人はトンボになれるか」。しかし少年がトンボを観察しても答えが見つからなかった。夏休み最終日、雲梯の上で思った。自分で飛んでみよう。少年は赤トンボめがけ雲梯からジャンプした。赤トンボにはなれなかった。そのかわり、地面に…

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秋葉でなぎら健壱とすれ違う。 – Read on Path.

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最近、大宮に行ったらなんでも解決する。なぜだ。 – Read on Path.

■平成二十六年八月三十日の掌編

交差点で彼氏を見送る女の子。一回、二回、「またねー」と言っては手を振った。四回目の後、スマホのLINEにメッセージが届いた。「今ひま? 俺んち来ない?」女の子の指が素早く動いた。「行くよー。そのまま泊まるね」そして彼氏に手を降った。「さよならー…

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バーでひとりノンアルを通すとペースがあわなくなる。当たり前田の敦子や。早く酒飲めるようにならんと。 – Read on Path.

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3DK62㎡。確実に持て余す。 – Read on Path.

[gallery] 浦和某所。駅ができるそうです。でも5年後か10年後か。 – View on Path.

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いつやるかわからない引越しの下見なう。 – Read on Path.

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夕食で炭水化物を徹底的に抜くと確かに増量しない。毎食やったらあかんけど。 – Read on Path.

■平成二十六年八月二十九日の掌編

どうやらバスを乗り間違えたようだ。「どこ行きですか?」運転手に聞いた。「あなたのお望みのところへ」トンネルを出たバスの横を真っ青な国電が走った。夜空にハレー彗星の尾が伸びていた。戻りたかった場所、新築の実家の前でバスが停まった。高校の制服…

■平成二十六年八月二十八日の掌編

「俺は今人生のトンネルにいるんだ」そう言って男はトンネルを掘っていた。「出口が見つからないんだ」そう言って男は図面を作らずにトンネルを掘っていた。「なんでトンネルにいるんだろう」そう言って男は自分の意志でトンネルを掘っていた。「でもそんな…

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しかしトマトジュースは糖質が結構多い。 – Read on Path.

■平成二十六年八月二十七日の掌編

【呼び方を変えるだけで気分も変わる】君の目の前にあるのは階段じゃない。これは“きざはし“だ。君はこれから“きざはし“をかけ登って新天地へ行くのだ。なんか希望に満ちてこないか?さぁ行け、新たな人生へ。「はい、がんばります!」スタスタスタ。ガタン…

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毎朝トマトジュースを飲んでいる男の人ってホモっぽいよねって昔ある女性に言われたことをトマトジュース飲みながら思い出した。 – Read on Path.

■平成二十六年八月二十六日の掌編

「このラーメンしょっぱいな」「しょっぱいものを食べたあとって、甘いものが無性に食いたくなるよな」「わかるわかる、コンビニでプリンとか買うよな」「…」「なんだよ。俺の顔になんかついてるか?」「…俺さ、剣道部のオザワと別れたんだ。お前の顔、甘そ…

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パンって便秘になるよな。 – Read on Path.

[gallery] ひと月前まではこんなん飲む気にもならんかった。どうした俺。 – View on Path.

■平成二十六年八月二十五日の掌編

高校三年の夏、甲子園で私の野球人生は終わった。今でも思い出す。キャッチャーの私めがけて三塁ランナーが突っ込む。私は股間で食い止めた。ゲームセット。チーム優勝の影で私は球を失った。ふたつ。それ以来球を握ることはない。さらば私の球春。あーらお…

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とんでんや華屋与兵衛などの和食専門はボリュームが多いので逆にチョイスに困るのである。 – Read on Path.

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便秘気味になった。太るアラートが上がったと思おう。 – Read on Path.

■平成二十六年八月二十四日の掌編

絵筆のない戦場で、少女が砂に蝶を描いていた。通りがかった若い兵士は斥候の邪魔だと、少女を射殺した。戦場ではよくあることと兵士は思った。戦争が終わり、兵士は帰国した。数日後、兵士は心臓発作で急死した。遺体の傍らには何故か砂が撒かれていた。砂…

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代々木コンテナートSILT展再訪。不慮の事故で霞がかかっていた安蘭さんの作品が再生された。心なしか今のほうが輪郭がはっきりしている。キャンバスの上で女の子自身が、サンドアートとしての短い命を全力で完遂しようとしているかのようだ。 – Read on Path.

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昨日の掌編で例の水かぶりを思いっきり皮肉ってやりましたがね、人助けどころか不幸の手紙でしょありゃ。ああいうのをショー化して流行らす共同体からはスパムメールも母さん助けて詐欺もなくなりません。 – Read on Path.

■平成二十六年八月二十三日の掌編

ある村で、氷で冷やした液体をかぶって救急搬送される人が多発した。どこで聞いたのか、東京ではこれで誰かの命が助かるらしい。誰が聞いたのか、かぶる前に次の担当三人を指名した。何を聞いたのか、液体は濃硫酸だった。村人は人助けと喜んで硫酸をかぶり…

[gallery] 北浦和金魚の麺の量一覧。どこもつけ麺のほうが麺は多いものかね。 – View on Path.

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某auショップでの会話。 俺「ショップ側の手続き漏れで余計な課金が発生しました。迷惑こうむったのはだあれ?」 店員「店です」 – Read on Path.

[gallery] きんぎょ…だと…? – View on Path.

■平成二十六年八月二十二日の掌編

「食事療法中と聞いたが血色良さそうだな。肉だめラーメンだめ酒はもってのほか。食うものなくて困るだろ?」「かすみを食ってます。だから元気なんです」おかしな奴だ。後輩が帰ってからニュース速報が流れた。都内で相次ぐ女児失踪。不思議なことに、みな…

■平成二十六年八月二十一日の掌編

横入りする人には特徴がある。空気が読めない。変に足が速い。ホームでぼーっとしている男がひとり。電車が来た。列に並ぶのを忘れた男は案の定走りだした。間合いをつかまず列に体当たり。弾みで線路に落ちた。グモ。千切れた首が列の中に割り込んだ。特徴…

■平成二十六年八月二十日の掌編

「これが最後よ」怒る彼女。モデルに呼ぶのもこれで四回目。僕の理想にピッタリの君だけれど、その理想がどうも描けない。早速取り掛かった。描けた。「あたしそっくりじゃない。やっと描けたわね」いやなんか違う。破いた。ごめんもう一回。「あなた本当に…