2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

■平成二十六年九月三十日の掌編

弟は私のお下がりを活かすのが得意だった。私が飽きたものでも、弟が使うと素敵なものに思えた。そのたびに私は取り返したくなる衝動に駆られた。今、弟と私の元カノの結婚式を見ていて、その衝動を思い出した。取り返そう。新婦を尻目に私は弟の手を握り、…

[gallery] カラメルのフレーバーが混ざったバニラアイス。至って普通やがな。 – View on Path.

■平成二十六年九月二十九日の掌編

六百の花の中に一輪猛毒を蒔く花が紛れ込んだそうだ。製造者責任で作者の私が探しに行った。畑一面に咲く花すべて私が生んだ。みな可愛い。この花など小さくて可憐で、生みの親でもキスしたくなる。チュッ。そいつだった。我が子が毒か堕天使か、生みの親自…

■平成二十六年九月二十八日の掌編

店じまいの日、常連が帰ったあと、年老いたママはカウンターを片付けて新しいグラスを3つ並べた。赤ワイン、バーボン、ハイボール。「入ってらっしゃい、懐かしいお顔たち」ドアが開いた。「先に逝ったみんなにも支えられたね。飲んで。ありがとう」グラス…

■平成二十六年九月二十七日の掌編

「あたし実は金魚なの」へぇ。「そしてあなたは私の夢の中の彼氏。夢から覚めたらあなたは消えるの」へぇ。「そして金魚は一日に何回も寝るの。もうすぐお別れ。さよなら」 彼女は眠りに落ちた。悲しむことはない。気づいているだろ? 次の夢で会える彼氏も、僕だ…

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←今日だけでiphone6 plusを2回も床に落っことした人。 – Read on Path.

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銀色夏生の「バイバイまたね」がどこのブックオフにも見あたらないのは、やはりアミューズが手を回しているからなのだろうか。 – Read on Path.

■平成二十六年九月二十六日の掌編

「もう寝なさい」 ママが私の部屋をのぞく。そしてお化粧をして外へ出ていく。ママはシンデレラだった。違うのは12時から変身して、毎晩違う王子様と会う。変なシンデレラ。でも絵本のそれより綺麗だった。なんでだろう。…私自身がシンデレラになった今、何故…

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ガラケー素晴らしい。文字打ちやすいし、電池持つし、auの場合データ制限ないし、カケホと通信料定額にしても毎月割利かせて4000円切るし。なんでこんなに優れたツールをみんな使わんのだ。 – Read on Path.

■平成二十六年九月二十五日の掌編

唇を料理するって、さすが中華。どんな料理かしらね。唇といえば、K君。あたしの唇奪うんだって隙を狙っているの。気持ち悪。「お待たせしました」 へぇ、これが唇料理。わ、すごくぷるっとしてる。で、何の唇なんですか? 「私のです」 K君が厨房からマスク…

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これからiphone6 plusを買おうと思っている方へ。でかくなってもiphoneはiphoneですよ。いや、私は大満足ですが。 – Read on Path.

■平成二十六年九月二十四日の掌編

新製品に限らず初詣、鰹、ボジョレー、除夜の鐘、あらゆる初物をゲットするのが生きがいの男の前に、ある日科学者が現れました。タイムマシンの初搭乗者になりませんか。二つ返事で受けた男はふと考えました。過去と未来、どっちに行くべきか。さて彼はどっ…

[gallery] IPhone6 plusでかいでかいと連呼しておりますが、それではここでiphone5sを隣に置いてみましょう。 – View on Path.

■平成二十六年九月二十三日の掌編

「死んでもあなたを必ず守ります」母の死に際の言葉を思い出したのは、借金の形にホテルで男に抱かれる直前。自業自得。でも母さん、守って。「蜘蛛!蜘蛛が!」男の悲鳴。隣の部屋に行くと、男が赤い花の山の中で死んでいた。蜘蛛の形のこの花、たしか母の…

[gallery] このスマホ全盛の世にガラケーに戻るあたくし。 – View on Path.

■平成二十六年九月二十二日の掌編

ジプシーの少年が村で病に倒れた。皆が見捨てる中、村長の娘がひとり看病した。「僕の墓の周りに赤い花が咲く。その花にキスをすると僕に会えるよ」 少年は死んだ。翌年秋、蜘蛛の形をした花が咲いた。少女は花にキスをした。赤い蜘蛛たちが揺れる中、少女は少…

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指輪がないとすねてる君に言葉で結った環をひとつ #dodoitsu – Read on Path.

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指輪がないとすねてる君に言葉で結った話をひとつ #dodoitsu – Read on Path.

■平成二十六年九月二十一日の掌編

「昔殿様が亡くなった時、多くの愛妾がお墓の前でこの花を食べたの。すると殿様に愛された女は生き残り、愛が薄かった女は死んだの。それから村の女は夫が亡くなると操の証としてこの花を食べるようになったの。さぁ、あなたも」そう言って姑は夫を亡くした…

■平成二十六年九月二十日の掌編

夫が外出する。不倫相手の家だ。行きたければ行くがいいわ。でもね。あなた今日これ着たら? 私は赤い花が描かれたTシャツを渡した。夫はそれを着て外出した。その夜、夫は相手の家の失火に巻き込まれ死んだ。一報を聞き、私は庭先で彼岸花を撫でた。夫のTシ…

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中村橋で赤い西武電車を見たのだが、幸せになれる予感がしない。 – Read on Path.

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「継続は財産なり」 病床の師匠よりお言葉を賜る。私の掌編集が病院内で輪読されているらしい。 – Read on Path.

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八王子から中村橋に行くにはどのコースがええのや。 – Read on Path.

[gallery] よし今日はこの格好のまま飲みに行く。 – View on Path.

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醍醐亜矢子(50代) ← #花子とアン – Read on Path.

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いきなり挙動がおかしくなるSimeji iOS版。 – Read on Path.

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(缶_缶) ←リヴァイ兵長 – Read on Path.

■平成二十六年九月十九日の掌編

たしかこのスマホは2ヶ月前に売った白ロム。そう、この製造番号だ。…え? 持ち主が事故死したんで処分? それは可哀想に。…あれ、フルリセットしたのに画像が一枚。赤い半纏の女の子。 この画像、前売った時にもあったなぁ。…そういえば…前の持ち主、自殺し…

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飲みに行きたいが、首の痛みが限界にきているので、今日は大人しく帰る・・・ – Read on Path.

■平成二十六年九月十八日の掌編

過去住んでいた住所すべてへ自分宛ての手紙を出した。ほとんどの手紙が宛先不明で戻った中、一箇所だけ戻らなかった。様子を見に行くと、懐かしいアパートから私が出てきた。知らない女性と結婚して子供もいた。幸せそうな私。思い残すことはない。帰り道、…